千代田区外神田の北原皮膚科クリニック。JR秋葉原駅徒歩5分の皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科

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北原皮膚科クリニック

お問い合わせ
03-3251-3666

診療案内
診療案内

皮膚は人体最大の臓器です。老若男女、多種多様な皮膚トラブルに対応します。
皮膚科は疾患専門性が高く、病名も数千あり多岐にわたります。
また使用する薬剤は皆様の肌の調子に併せて個別に選択する必要があります。
このような症状はございませんか?かゆい、赤い、腫れている、これってアレルギー?できものが気になる、水虫かも?爪が変、etc...こんな気になる症状に地域の皮膚科のかかりつけ医としてお気軽にご相談ください。
疾患紹介
湿疹・皮膚炎
湿疹・皮膚炎

アトピー性皮膚炎

 皮膚の一番表層にある角層を中心とした皮膚バリア機能の異常により乾燥肌になりやすく、アレルギーを引き起す物質(アレルゲン)からの防御がおろそかになります。また肘の内側や膝裏、手首などを中心とした関節部に増悪寛解を伴って繰り返し生じ、痒みを伴った湿疹・皮膚炎群です。
 気管支喘息や花粉症、食物アレルギーなどのアトピー素因を伴うこともあり、種々の環境要素も悪化因子の1つです。
 治療には保湿剤を用いた皮膚の保護と、皮膚炎に対するステロイド剤外用、もしくは免疫抑制剤外用などによる治療と環境因子の整理が必要です。
 皮膚炎の程度に応じた適切なステロイド外用などを使用し、症状を抑えていきます。ゆくゆくはステロイド外用の頻度を減らしても、徐々に症状が出る頻度を下げる、もしくは症状が出ても軽微で留まる皮膚のコントロール(プロアクティブ療法)を目指します。この段階を目指すには定期的な皮膚科専門医の診察と、適切な外用剤の選択、外用剤の塗り方の指導が必要ですので、患者さんにもご協力をお願いしております。
 なおステロイド外用には昔から外用すると皮膚が黒くなると民間にて言われておりますが、それは間違った認識です。あくまで皮膚炎という物が落ち着くときに色を黒く残して治ることが多いためです。決してステロイド外用の副作用ではありません。
 また昨今では既存のステロイド外用に対して治療不十分の患者さんに対する治療法として、シクロスポリン(ネオーラル)内服、光線療法の他、生物学的製剤(デュピクセント)やJAK阻害薬(オルミエント、リンヴォックなど)の内服もあります。これらの治療には大学病院レベルの医療機関への受診が必要ですが、クリニックは患者さんと大学病院の橋渡しとして連携することが出来ます。是非ともアトピー性皮膚炎にお困りの際には、ご相談ください。

脂漏性皮膚炎

 頭皮や顔面のいわゆるTゾーンを中心とした皮脂の分泌の多い部位に生じる皮膚炎です。乳児期と成人以降に生じることが多く、顔面では赤みと軽度の痒みを、頭皮では赤みに加えフケが多く目立つのが特徴です。
 原因として皮膚常在菌のマラセチア属が皮脂を分解し、その分解産物が皮膚に炎症を与えて発症しています。
 このため治療もステロイド外用による皮膚炎の治療を行いつつ、常在菌への対応も並行して進めることがあります。頭皮のフケ症でお困りの際には、是非一度当院にご相談ください。

尋常性乾癬

 恒常的な皮膚の炎症と皮膚のターンオーバーの亢進により、分厚い銀白色の鱗屑を伴う紅斑などを生じる疾患です。白人に多い疾患ですが、昨今では日本人でも認められます。重症な方では関節症状を併発することや、メタボリックシンドロームや脳梗塞、心筋梗塞などの脳血管障害のリスクが上がるとされており、適切な治療が必要です。
 軽症例ではステロイド外用や活性型ビタミンD製剤外用で治療しますが、外用治療に抵抗性の場合にはシクロスポリン(ネオーラル)内服、エトレチナート(チガソン)内服、光線療法が既存の追加治療でした。
 昨今では本疾患への治療選択肢が増え、新たな内服薬としてはアプレミラスト(オテズラ)、生物学的製剤としては抗TNF-α製剤、抗Th17製剤、抗IL23p19製剤といった注射製剤が開発されました。
 重症度によっては生物学的製剤の投与が望ましいですが、この治療には大学病院レベルの医療機関への受診が必要です。クリニックは患者さんと大学病院の橋渡しとして連携することが出来ます。是非とも尋常性乾癬にお困りの際には、一度皮膚科専門医の診察をご検討ください。

接触皮膚炎(金属アレルギーなど)

 いわゆる「かぶれ」のことです。実生活で何らかの原因物質が反復して皮膚に触れることで、アレルギーを獲得し、皮膚に炎症を起こしていきます。
 普段の生活の中にもかぶれを引き起こす物質は多数あり、知らぬ間に影響を受けていることもあります。通常の湿疹とは異なり、原因を取り除くと比較的治りやすいです。問診にて原因をある程度絞ることもできますが、原因検索としてパッチテストがあります。普段日本人が生活内にてかぶれやすいものを中心に選んだジャパニーズスタンダード、歯科金属の挿入前にアレルギーがあるかを見ておく金属パッチテストも用意があります。検査自体は1週間をかけて行い、やや大変な検査ではありますが、当院では対応しておりますので、適宜ご相談ください。
感染症
感染症

足白癬、爪白癬

 いわゆる水虫です。足裏や足の指の間に皮むけやじゅくじゅくした病変を認めます。皮膚が剥けているだけですが、放置していると足だけでなく股やお尻、頭皮などにも二次的に感染が広がる可能性があります。また足の皮膚だけではなく、爪にも感染し爪の変色や変形を来します。更に正常な皮膚を破壊し、蜂窩織炎などの細菌性の感染症のリスクを上昇させます。
 足白癬と軽症の爪白癬の治療は外用治療が基本となりますが、それ以外の症状によっては抗真菌薬の内服治療が必要となります。最近の抗真菌薬は治療効果が上昇しております。爪白癬が治らないと放置せず、ぜひ一度当院に受診してみてください。適切な治療方法を提案させて頂きます。

丹毒、蜂窩織炎

 丹毒は主に顔面で生じ、蜂窩織炎は下肢や腕に生じることが多い皮膚の感染症です。 皮膚には常在菌として誰しもがブドウ球菌、連鎖球菌などを持ち合わせておりますが、多くの場合それらの菌が皮膚の微細な傷から侵入し、感染症を引き起こします。
 症状としては感染部位を中心とした皮膚の発赤、腫脹、疼痛を伴い、症状が強い場合には全身の発熱を伴います。
治療は抗生剤の内服、患部のクーリングと安静保持が重要です。糖尿病などの基礎疾患がある方では重症化しやすいため、お早めに受診し加療されることをお勧めします。

伝染性膿痂疹

 いわゆる「とびひ」のことです。 多くは乳幼児やアトピー性皮膚炎をお持ちの方に出やすい、皮膚の感染症の1つです。
 乳児湿疹やアトピー性皮膚炎による湿疹病変をベースに、皮膚常在菌であるブドウ球菌や連鎖球菌が二次的に感染した結果、今までの湿疹病変に細かなかさぶたやジュクジュクした病変が混在している状態です。
 治療には抗生剤の内服や外用、患部の清潔保持が必要ですが、とびひと知らずにステロイド外用だけ行っていると症状は悪化しやすいです。また皮膚の接触にて他人に移す可能性もあるため、治りづらい湿疹病変や、かさぶた、ジュクジュクのある湿疹は放置せず、お気軽にご相談ください。

単純ヘルペス・カポジ水痘様発疹症

 単純ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型、2型の感染、もしくは再活性化により生じるウイルス性疾患です。症状としてはくちびるや目の周り、陰部などにヒリヒリした痛みを伴う水ぶくれ、皮膚のびらんやかさぶたが生じます。
 治療は抗ウイルス薬の投与ですが、人によっては治療により改善しても、症状が繰り返し出てしまうこともあります。また乳幼児やアトピー性皮膚炎の患者さんでは、湿疹部にヘルペスウイルスが感染、再活性化することでカポジ水痘様発疹症という症状に発展することがあります。急速にヘルペスによるかさぶたが湿疹病変に広がっていきますので、ヘルペス感染が疑わしい場合にはお早めに受診頂くことをお勧めします。

帯状疱疹

 水ぼうそうのウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化して生じる疾患です。
 子供の頃に水ぼうそうに感染した、もしくは知らぬ間に原因ウイルスを吸入したなどにて、このウイルスは神経の根本付近にある神経節に潜んでおり、再活性化することで発症します。水ぼうそうと異なる点としては、水ぼうそうは全身に水ぶくれとかさぶたを作りますが、帯状疱疹の場合にはどこかの知覚神経に沿って発症するため、基本的には体の左右どちらかの一部の区域にのみ発症し、激しい痛みと共に水ぶくれ、かさぶたを作ります。また皮疹が出る数日前に、帯状疱疹を発症する区域に一致した神経痛が先行することもあります。
 治療は抗ウイルス薬の投与ですが、痛みに対する鎮痛薬も症状に応じて併用いたします。
 帯状疱疹で問題となるのは顔面に発症した場合、顔面神経麻痺を生じる可能性がある事、また治療が遅れると帯状疱疹後神経痛のリスクが上昇する可能性もあります。このため発症後は速やかに受診し、治療をお勧めいたします。

尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)

 ヒトパピローマウイルスにより生じる手や足のいぼです。
 特徴として病変は角化しつつ徐々に大きくなっていきます。またウイルス性であるため、ご自身の体の他の部位に移ったり、他人に感染させる可能性もあります。
 基本的な治療は液体窒素による冷凍凝固が一般的ですが、手足のいぼは治療抵抗性のこともあり、治療には時間を要します。また液体窒素による治療は多少痛みも伴います。
  大事なことは焦らず、定期的に受診し治療を続けることが重要です。また病変が小さいうちに治療することで比較的早期に治りやすいです。老若男女、手足にいぼを見かけたらお早めに受診下さい。

水いぼ

 医学的には伝染性軟属腫といいます。
 尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)と同様ウイルスによりできるものですが、伝染性軟属腫ウイルスが引き起こします。見た目も手足にできる尋常性疣贅とは異なり、表面はツルツルで少し盛り上がった見た目をします。乳幼児に多くみられ、発生する部位は手足よりも体や腕、太ももなどに発生しやすいです。
 治療は意見の分かれるところで、水いぼ用の鑷子でつぶして中身を押し出す治療が一般的です。放っておいても自然に治癒することもありますが、放置したことにより水いぼの数が増えてしまうこともあります。水いぼもウイルス疾患であるため、触れたり、湿疹や皮膚に傷がある所に移ることもありますので、患者さんの状況に応じて治療をご提案させていただきます。
腫瘍
腫瘍

粉瘤・ほくろ・脂漏性角化症(老人性いぼ)などの良性腫瘍

粉瘤:

 皮膚の成分が皮膚の下に入り込み、角質をため込む袋を形成します。皮膚の至るところにできる可能性があり、押すと中から臭いを伴う中身が出ることがあります。治療には角質をため込んだ袋ごと手術にて摘出する必要があります。
 また患部に細菌感染を伴うことがあり、急速に患部が腫れ、赤みや痛み、化膿を伴う炎症性粉瘤になることもあります。この場合は速やかに局所麻酔を行い、化膿した内容物を摘出する処置が必要です。

ほくろ:

 医学的には色素性母斑といいます。ほくろの成分である母斑細胞が増殖し、褐色から黒色の色素変化を伴いつつ、ドーム状に増殖していきます。まれに悪性黒色腫・メラノーマといったほくろに似た悪性腫瘍がまぎれている可能性があり、短期間での増大、出血、色素のしみ出しなどが生じます。ほくろか悪性黒色腫かは皮膚科専門医による診察が重要ですので、一度診察をお勧めします。治療には手術以外にレーザー治療もございますが、レーザー治療の場合は取り残しや再発する可能性もありますので、治療される際には患者さんのご希望に沿った治療法を提案させて頂きます。

脂漏性角化症:

 いわゆる加齢性・老人性のいぼであり、多くは老人性のしみから徐々に盛り上がってくることが多いです。見た目の問題であるため、盛り上がっている部位を液体窒素で冷凍凝固したり、手術で切除することで治療いたします。

アクロコルドン:

 医学的には軟性線維腫と言われる線維の塊です。首や鼡径部などの皮膚がこすれやすい部位にできる、柔らかい茶色のできものです。小さいものは液体窒素やデルマトロンによる凝固治療や、剪刀を用いて切除し、大きいものは手術による切除で治療いたします。

皮膚癌(基底細胞癌、有棘細胞癌、日光角化症・ボーエン病、悪性黒色腫・メラノーマなど)

基底細胞癌:

 皮膚がんの中では一番頻度の高い癌です。顔に生じることが多く、茶褐色や灰色、黒色の軽度隆起し、中央がややくぼんでいることもある皮膚がんです。転移することは稀ですが、放っておくと骨まで浸潤していきます。治療は腫瘍から少し離して正常皮膚を付けて切除します。
 診断にはダーモスコピーを用いて、表面の色素や血管拡張などのパターンを観察することが重要ですので、気になる顔の色素斑は一度ご相談下さい。
 また患部に細菌感染を伴うことがあり、急速に患部が腫れ、赤みや痛み、化膿を伴う炎症性粉瘤になることもあります。この場合は速やかに局所麻酔を行い、化膿した内容物を摘出する処置が必要です。

有棘細胞癌:

 皮膚がんの一種であり、日光角化症やボーエン病といった前がん病変から発展するものや火傷の痕などから生じることが多いです。徐々に増殖し、大きくなるにつれて表面から出血や、細菌の二次感染による異臭を放つこともあります。こちらは放置しておくとリンパ節への転移を来すこともあるため、早期発見、早期治療が重要ですので、前がん病変である日光角化症、ボーエン病の時点で早めにご相談下さい。

日光角化症・ボーエン病:

 いずれも前がん病変です。日光角化症は表皮の深部のみですが、ボーエン病は表皮全体に細胞異型が生じ、表皮内がん、早期がんの状態です。見た目はいずれも赤い発疹の上に、かさぶたやうろこの様な皮膚の角化を伴うことが多いです。日光に当たる部位にできやすく、顔以外にも耳や頭皮、腕などにも生じることがあります。放置すると有棘細胞癌に発展することもあるため、診断が重要であり、部位や皮疹の大きさに応じて治療方法を選択します。気になる発疹がございましたら、是非ともご相談下さい。

悪性黒色腫・メラノーマ:

 ほくろの元であるメラノサイトが癌化したものです。日本人では足の裏や爪周りにできやすいです。ほくろと似たような見た目をしていますが、悪性度が高く、リンパ節転、遠隔転移しやすい皮膚がんです。急速な増大や、出血、色素のしみだしといった特徴があるものの、ダーモスコピーによる診察が診断の要です。気になるほくろ、急に育ってきたほくろは放置せず、一度皮膚科専門医の診察を受けて頂くことをお勧めします。

その他
その他

蕁麻疹・血管性浮腫

 突然の赤く盛り上がる発疹で、多くは数時間から2日以内に発疹が自然に消えていきます。血液中にある肥満細胞からヒスタミンという物質が放出されることで発症し、強い痒みを伴います。原因の多くは不明であり、一部に食べ物や金属、寒冷刺激などの刺激が関与することがあります。
 治療にはヒスタミンに対抗する薬剤として抗ヒスタミン薬の内服が一番であり、その他症状を悪化させる要因(運動、飲酒、刺激物、入浴)を避けることも重要です。
 蕁麻疹の中でも、くちびるやまぶた、舌に限局して生じ、通常の蕁麻疹よりも経過の長い発疹を血管性浮腫、クインケ浮腫といいます。一部に血液成分の一種である補体価や、補体を調整する糖タンパクの異常が関与するため、通常の蕁麻疹と異なる経過を辿る場合には血液検査が手掛かりとなります。

熱傷(やけど)・外傷

 沸騰したお湯や高温の油はね、湯たんぽによる火傷は、受傷後なるべく時間を空けずに初期治療することが重要です。放っておくことで組織障害が進行し、治療に要する時間が長くかかる可能性がございます。
 また転倒による皮膚挫創、包丁で指を切ったなどの筋肉・骨に到達しない外傷も皮膚科の治療領域です。安易に絆創膏で覆っておくことで、傷口から細菌が繁殖し傷を悪化させる可能性もありますので、一度ご受診頂き、診察をお勧めします。

にきび

 医学的には尋常性ざ瘡といいます。若年の男女を中心に、顔面、胸元、背中の皮脂分泌の多い部位(脂漏部位)の毛穴を中心に生じます。皮脂分泌の増加やホルモンの影響により、ニキビの原因菌であるP. acnesの増加と皮膚の角化異常・炎症が相互作用し悪化させます。
 にきびには皮脂がつまった状態である面皰(めんぽう)を元に、炎症を伴った赤ニキビ、菌の繁殖により膿を伴ったニキビなどができ、一部の感染は自然消退します。炎症や感染を伴ったにきびを繰り返すうちに、毛根は徐々に破壊され、ニキビ痕やケロイドとなって目立ってしまいます。
 また正常な皮膚にも生息しているニキビダニ(Demodex)の毛包での異常繁殖により、にきびと同じような症状を引き起こすこともあります。
 治療には抗生剤の内服、外用だけではなくディフェリン(アダパレン)ゲル、べピオ(過酸化ベンゾイル)ゲルなどのざ瘡治療専門の薬剤も併用していきます。
 いずれにせよ、にきびは早期治療と良好な状態の維持が望ましいです。治療にはお時間がかかりますが、是非ともお気軽にご相談ください。

脱毛症

 脱毛症の中には男性ホルモンが影響する男性型脱毛症(AGA)、女性ホルモンや生活因子など多数の因子が影響する女性型脱毛症(female pattern boldness)、精神的ストレスや出産などの外科的なストレスによる休止期脱毛症、急速に円形に生じる円形脱毛症など様々な分類があります。
 問診、および髪の毛の形態をダーモスコピーにて詳細に観察することで、どのタイプの脱毛症であるかを診断し、診断に応じた治療をご提案させて頂きます。
 なお当院では男性型脱毛症に対する治療薬として、フィナステリド、デュタステリドを取り揃えております。自費診療になりますので、まずはお気軽にご相談下さい。

胼胝・鶏眼(たこ、うおのめ)

 胼胝(たこ)、鶏眼(うおのめ)はいずれも慢性的な圧迫刺激により、一部分だけが硬くなり生じます。うおのめでは硬くなった皮膚の一部がトゲの様に変化し、内部に食い込むことで痛みを伴うことがあります。
 硬くなった皮膚は削ることで一時的に改善し、また処置後に外用剤を併用することで再燃を遅らせることもできます。たこ、うおのめによる足の痛みは生活の質に直結しますので、ご相談ください。

陥入爪・巻き爪

 足の爪が靴による圧排や深爪などの影響により、爪の横の皮膚に刺さることで肉芽が形成され盛り上り、痛みや出血を伴うことがあります。この状態を陥入爪といい、症状が強い場合には、周囲に二次感染を伴うこともあります。
 また足の爪がU字状に強く曲がって変形するものを巻き爪といい、こちらの状態も陥入爪を併発しやすいです。
 治療にはテーピングテープによる固定、爪切り指導が効果的ですが、肉芽形成が著しい場合や感染を伴う場合には追加治療を施します。また巻き爪であれば巻き爪マイスター(自費)による治療選択肢もございます。足の指の痛みは歩行に大いに影響致しますので、元気に歩くためにも足の問題は解決すべき事項です。是非ともご相談下さい。

多汗症(原発性腋窩多汗症)、わき汗

 人間が発汗、汗をかく原因としては温度調節としての発汗と焦るなどの精神的負荷による発汗がありますが、頭や顔面、わき、手のひら、足の裏などに温熱や精神的負荷の有無に関わらず、かつ他に病的な原因の無いものに限り、日常生活に支障をきたす程の大量の発汗を生じる状態を原発性局所多汗症と定義しています。特にわきの下に日常生活に支障をきたす程の大量の発汗を生じる状態を原発性腋窩多汗症と言います。
 原発性腋窩多汗症は以下の6項目のうち、2項目以上を半年以上認める時、診断されます。
・最初に過剰なわき汗が出たのは25歳以下である。
・左右同じようにわき汗が出る。
・睡眠中はわき汗が止まっている。
・1週間に1回以上、過剰なわき汗が出る。
・家族歴がある。(家族にも同様の症状の方がいらっしゃる。)
・多量のわき汗によって日常生活に支障がある。

 今までは医学的にわき汗に対処するには、汗の出口を塞ぐ塩化アルミニウム製剤の塗付、発汗に作用する神経終末をブロックするボトックス注射、外科的手術、自費診療での治療(ミラドライ® : マイクロ波治療器)などでした。しかし近年、保険診療にてわき汗に処方できる薬剤が開発されました。
 わき汗により、着る服の色に制限がある、人前でジャケットが脱げない、夏はもちろん涼しい時期でもわき汗にお困りの方など、上記の診断項目に当てはまりましたら治療適応となります。
 薬剤の費用は3割負担の方で1カ月約2500円から3000円となります。わき汗にお困りの方、是非ともご相談下さい。
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